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災害死者10人の熱帯低気圧「ネイト」 ハリケーンに成長しメキシコ湾岸へ
10月5日、中米各地を襲った熱帯低気圧「ネイト」による豪雨の影響で、少なくとも10人の死者が出ている。コスタリカで撮影(2017年 ロイター/Juan Carlos Ulate)
5日に中米各地を襲った熱帯低気圧「ネイト」による豪雨の影響で、少なくとも10人の死者が出ている。今週末にかけてハリケーンに発達し、メキシコのカリブ海沿岸リゾートや米メキシコ湾岸を直撃する可能性がある。
コスタリカ当局によると、豪雨の影響で少なくとも6人が死亡。政府は緊急事態宣言を出した。
ニカラグアでも副大統領が国営メディアで、少なくとも4人が死亡し、6人が行方不明になっていると明らかにした。
ネイトはニカラグア北東部とホンジュラス東部を通過し、5日夜にカリブ海北西部に移動する見込みだ。最大風速は時速64キロ。
米国立ハリケーン・センター(NHC)の広報担当者によると、ネイトは今後、「カテゴリー1」のハリケーンに発達する見通しで、8日に米メキシコ湾岸を直撃すると予想されている。
米フロリダ州とテキサス州は5日、住民に警戒を呼びかけ、フロリダ州の29郡とルイジアナ州ニューオーリンズは非常事態宣言を出した。
シェブロンやBP、エクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェル、スタトイルなど石油大手は、メキシコ湾の海上施設からの作業員退避や生産停止などの対応を明らかにした。
米内務省安全環境執行局(BSEE)によると、5日時点でメキシコ湾の石油生産の約14.6%、天然ガス生産の6.4%が停止している。