アラジン実写版に北欧の王子が登場 「白人のために作られた役」と批判殺到
ジャスミン役も違和感が残る
ガイ・リッチー監督のもと、撮影にこぎつけた同作品はアニメ版の人気が高い作品だけに、実写版の製作が発表されると注目を集めた。ただ、残念ながら注目される所以は、つい最近までジャスミン役のキャスティングで揉めていたところにもある。
ことの発端は今年3月に、ツイッタ―上で実写版『アラジン』のアラジン役とジャスミン役を探しているという告知が拡散されたこと。条件には年齢のほか「キャラクターは中東系」と明記されていた。
ところが、最終的にジャスミンを演じることになったのは、イギリス出身で母親がインド系の女優、ナオミ・スコット。これに対し「なぜ中東系の女優でないのか」と、批判の声が上がった。中東情報サイト「stepFEED」は、「(ディズニーは)ジャスミンを演じる中東系女優を見つけることができなかったという事実から目を逸らしている」と指摘する。
so they "couldn't find" a middle Eastern Jasmine but they can add a completely new made up WHITE GUY https://t.co/YqYUQ8OLBF
— tori (@rotshayden) 2017年9月6日
(中東のジャスミンを見つけることはできなかったけど、新しい白人キャラクターをつくることはできる)
【参考記事】僕がハリウッド芸能記者を辞めた訳
主役のアラジンのキャスティングも難航。stepFEEDによれば、製作サイドは7月、中東系キャストのブッキングが予想以上に難しいと明かしていた。
ハリウッド情報誌「The Hollywood Reporter」によると、アラジン候補は、オランダ人俳優のアクラフ・コウテット、カナダ人俳優のメナ・マスード、アメリカ人俳優のジョージ・コストゥロスなど、様々な憶測が飛び交っていたものの、最終的に新人でエジプト出身のメナ・マスードに決定した。
(主役アラジンに抜擢されたメナ・マスード)