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アラジン実写版に北欧の王子が登場 「白人のために作られた役」と批判殺到

2017年9月11日(月)19時33分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

2013年の初公演以降ブロードウェイで人気を維持する『アラジン』 Carlo Allegri-REUTERS

<マイノリティーの役者がキャスティングされにくいハリウッド。製作会社の責任を指摘する声も>

『美女と野獣』のヒットに続けとばかりに現在、ディズニーアニメ『アラジン』の実写版が撮影中だ。クランクインは8月。しかしここにきて、白人キャストが登場することが明らかになり、物議を醸している。

【参考記事】【再録】スター・ウォーズから始まったハリウッドの凋落

今回、論争を呼んでいるのは主要4役のアラジン、ジャスミン、ジーニー、ジャファーではなく、実写版独自の新たなキャラクター「アンダース王子」。ディズニーによるとアンダース王子は、北欧出身で、アラジンの恋敵としてヒロインのジャスミンに思いを寄せる。演じるのはアメリカ出身の俳優ビリー・マグヌッセン。母方の祖父母はリトアニアからの移民という。

アンダース王子という役柄のバックグラウンドを説明されれば、キャスティング自体に納得はできるものの、世の疑問は解消できていない。ネット上では、中東を舞台にしたストーリーに白人キャラクターを登場させる必要性が論点に。「白人俳優を出すためにわざわざキャラクターを作った」と批判するコメントもあった。

(ビリー・マグヌッセンがアンダース王子役に抜擢されたニュースを批判するツイートも)

【参考記事】ハリウッドの人種差別は本当だった

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