ケニア、世界で最も厳しいポリ袋禁止令が施行
なお、メーカーが製品の梱包に使用するポリエチレンは禁止対象になっていないようだ。また、生分解性プラスチックは禁止対象になっておらず、ケニアの英字日刊紙デイリー・ネーションによると、ケニアの州知事評議会は生分解性ポリ袋に加え、マニラ紙でできた袋や、カンバスや黄麻といった布製の袋を代わりに活用するよう求めている。
また、ガーディアンは今年6月、ポリ袋が街中に溢れるナイロビの様子を写真で伝えていた。前述のBBCによると、ケニアでは月間2400万枚のポリ袋が使用されている。アフリカ全域でポリ袋が社会問題になっており、ルワンダ、モーリタニア、エリトリアでは、すでに禁止措置が取られている。前述のロイターは、他に中国、フランス、イタリアなど40カ国以上が、ポリ袋の使用を禁止しているか、課税しているとしている。
実は、ケニアは過去にもポリ袋問題を解決しようと試みたことがあった。CNNによると初回は2007年。政府は製造業者や輸入業者に対して、厚さ30ミクロン以上のポリ袋のみ使用可能と制限しようとした。その4年後、今度は厚さ制限をよりリサイクルしやすいと言われる60ミクロンに引き上げた。しかしいずれも、一般市民がポリ袋の厚さの違いを判別できない、という理由で失敗に終わった。
ケニア国家環境管理局(NEMA)の広報担当者はCNNに対し、今回は全面的な禁止のため、うまくいくだろうと話したという。