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英王室

現代女性も憧れる「ダイアナヘア」はこうして生まれた

2017年8月31日(木)18時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ダイアナを最後までサポート

ダイアナの信頼を獲得したマックナイトは、最後までヘアスタイリングを一任され、毎週ダイアナの元を訪問していた。

ファッション誌「W magazine」の2017年6/7月号のインタビュー記事でマックナイトは、これまでで最も記憶に残る3つの旅について明かしている。その最後に挙げたものはダイアナに同行したインドだ。コルカタのマザーテレサを訪ねた後、世界遺産タージ・マハルをプライベートで回った。「私は彼女の世界に踏み込める特権があった」と語っている。

【参考記事】ダイアナ元妃の生涯と「あの事故」を振り返る

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ダイアナとマザー・テレサが会う最後の機会となった。マザー・テレサはダイアナが事故にあった5日後に亡くなった(1997年6月18日)DATE IMPORTED-REUTERS


ダイアナのスピリットを今に伝える

ヘアスタイル以外に、ダイアナのファッションアイコンとしての評価も忘れることはできない。今年2月から、ケンジントン宮殿では、ダイアナのスタイルにフォーカスした展覧会「ダイアナ 彼女のファッションストーリー」展が開催され、愛用の衣装を展示。服装をコミュニケーションツールと捉えていたダイアナの「スタイル」に触れることのできる貴重な機会だ。

【参考記事】【写真特集】不仲説も囁かれたエリザベス女王とダイアナ

さらに今年4月には同宮殿の庭に、彼女のライフスタイルにヒントを得た庭園「ホワイトガーデン」が開園した。ダイアナの命日に先立つ8月30日にここを訪れたのは、ダイアナの息子、ウィリアム王子とヘンリー王子、そしてキャサリン妃の3人。庭園には「ダイアナ 彼女のファッションストーリー」展で展示される衣装の色に合わせて、白い花を中心にダイアナが大好きだったバラやユリ、グラジオラスなど1万2000本が植えられた。

ダイアナが遺したものは、髪型からファッション、言葉まで、あらゆる分野に及ぶ。20回目の命日の今日(31日)は、その欠片に触れ、思いを馳せる良い機会ではないだろうか。

「見返りを求めず、ただ優しさを振りまくこと。そうすればいつか、あなたにも同じことを誰かがしてくれるから」―――ウェールズ公妃ダイアナ 

【参考記事】シャーロット王女は「公務のプロ」 監視カメラが捉えた初お辞儀
【参考記事】ヘンリー王子婚約か 公式発表は女王のジャッジ待ち?


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