最新記事

英王室

ダイアナ悲劇の死から20年、活発化する暴露の動き

2017年8月26日(土)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部

写真は87年8月にスペイン・マヨルカ島を休暇で訪れたダイアナ妃 Georges de Keerle/GETTY IMAGES

<ダイアナ元皇太子妃の交通事故死から8月31日で20年になるのを前に、死の謎を追う動きからダイアナの肉声の告白まで暴露話が盛んに出てきている>

イギリスのダイアナ元皇太子妃がパリで悲劇の死を遂げてから8月31日で20年。最近では、ウィリアムとヘンリー両王子が母の思い出や自らの心の傷を公に語るなど、ダイアナの死に向き合おうとする姿が見られるようになった。

20年前の悲劇を見つめ直そうとするのは彼らだけではない。死の謎を解明しようとする動きから当時のダイアナやエリザベス女王の心境まで、さまざまな暴露話が持ち上がっている。

再び葬られた陰謀説

ダイアナと共に事故死した交際相手ドディ・アルファイドの父で元ハロッズオーナーのモハメド・アルファイドは、20年近くにわたって英王室による暗殺説を唱え続けてきた。将来の英国王の母となる人物が、イスラム教徒と結婚する事態を阻止するために暗殺を指示したという主張だ。

そんな彼が熱心に支援してきたのが、アルファイド家のスポークスマンであるマイケル・コールによる暴露本の執筆。『ダイアナとドディ――真実』と題した本が8月31日に出版され、2人の死の新真実を明かすはずだった。

【参考記事】ダイアナが泣きついても女王は助けなかった 没後20年で肉声公開へ

だが直前になり、出版社が取りやめを発表。「急な心変わり」をしたアルファイドから強い要請があったからだという。

アルファイドの真意は分からない。だが彼の親しい友人が語ったところでは、「2人が殺害されたことを立証する情報は必ず出てくると、彼は今も自信を持っている」という。

女王の本音

ダイアナ事故死の報を受けて、実のところエリザベス女王はどう感じたのか。ここにきて、死の6日後に女王が親しい側近に宛てた手紙の内容が明かされた。

それによればダイアナの死は「恐ろしいほど悲しく、国にとって途方もない損失」で、今もショックから立ち直れずにいると女王は語った。一方で「ウィリアムとハリーはとても勇気ある子たちで、私は彼らを誇りに思う」ともつづっている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独GDP改定値、第3四半期は前期比+0.1% 速報

ビジネス

独総合PMI、11月は2月以来の低水準 サービスが

ビジネス

仏総合PMI、11月は44.8に低下 新規受注が大

ビジネス

印財閥アダニ、資金調達に支障も 会長起訴で投資家の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 9
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中