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南シナ海

トランプはドゥテルテをホワイトハウスに招いてはいけない

2017年5月9日(火)19時10分
エベリン・ファルカス(大西洋評議会シニアフェロー)

親中路線を改めよ

フィリピンが中国の南シナ海進出を見逃すなら、アメリカにとっていいことは一つもない。もし一部で囁かれているように、ドゥテルテを招待しようというトランプの決断が、トランプ一族のフィリピン事業のためだというなら、それこそ完全な利益相反だ。

トランプがホワイトハウスに招待し得る200か国余りの首脳の中でも、素行の悪いドゥテルテをわざわざ指名するのなら、少なくとも彼はASEAN地域におけるアメリカの安全保障政策を支持する者でなくてはならない。数世紀に及ぶ領有権争いを軍事力で決着させようとする中国の動きに反対し、フィリピンはアメリカや日本、韓国、オーストラリアや他の東アジアの同盟国と密接に連携すべきだ。

もちろん理想的には、国民を銃で撃ち殺すのやめてほしいものだが。

(翻訳:河原里香)

From Foreign Policy Magazine

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