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制裁措置北朝鮮、海外の企業ネットワーク経由で国連制裁を回避
2月25日、北朝鮮は、巧みに構築された海外企業ネットワークを利用して、国連の制裁を逃れている。近く公表される国連の報告書をロイターが入手した。写真の北朝鮮国旗は2014年10月、スイス・ジュネーブの北朝鮮政府代表部政府代表部で撮影(2017年 ロイター/Denis Balibouse)
北朝鮮は、巧みに構築された海外企業ネットワークを利用して、国連の制裁を逃れている。近く公表される国連の報告書をロイターが入手した。国際的な銀行システムへのアクセスを確保することで、可能になっているという。
北朝鮮の制裁違反を調べる国連の専門家パネルが、100ページにわたる報告書をまとめた。
報告書によると、国境を越えた資金や人、武器などの移動に「非常に経験豊かで、良く訓練された代理人」を使って、「制裁対象の団体や銀行が活動を続けている」という。
北朝鮮の「制裁逃れは規模や範囲を拡大し、ますます巧妙化している」として、商業活動に従事する北朝鮮の外交官に関する「監視を強化」すべきだと述べた。
また、昨年7月に差し押さえられたエリトリア向けの北朝鮮製の軍事通信機器の詳細も公表。差し押さえは2回目で、通信機器は北朝鮮の情報機関、人民武力部偵察総局のマレーシアを拠点とするフロント企業が製造していたという。
ほかに、人民武力部偵察総局とつながりのある北朝鮮の商社2社も特定したほか、国際的な金融システムを巧みに利用した北朝鮮の決済方法の概略も説明した。