最新記事

北朝鮮

金正男の暗殺事件で北朝鮮の男を逮捕 謎の男の正体は?

2017年2月18日(土)21時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

事件発生直後の金正男の写真を掲載した新聞を伝える韓国YTN REUTERS/Athit Perawongmetha

<マレーシアで殺害された金正男の暗殺事件の容疑者として、北朝鮮国籍の男が拘束された。派遣労働者の身分証を持ちながら外交官以上の待遇で暮らしていたこの男は、一体何者なのか?>

マレーシア警察当局は、17日夜11時(現地時間)に金正男の暗殺事件に関わる容疑者として、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル(47)を逮捕した。

韓国メディアのハンギョレ新聞などによると、リ・ジョンチョルはクアラルンプール空港から1時間ほどの距離の住宅街にある自宅アパート「ダイナスティガーデンコンドミニアム」に妻と娘といるところを10名以上の警察官がきて、抵抗もせず連行されていったという。

近隣の住人によれば、リ・ジョンチョルはここに1年ほど前から妻と息子1人、娘1人の4人で住んでいたという。同じ4階に住む住人男性は、「彼と直接話したことはない。昨年3,4回会ったが、彼の妻と10代後半から20代前半と見れる娘は先週も見かけた。ごく普通の家族とばかり思っていた」と話し、リ・ジョンチョルについては「40代後半から50代前半くらいの平凡なおじさんだった。昨日の夜は何があったのか知らなかったが、朝ニュースを見て(事件の容疑者だと知り)とても驚いた」と語った。

逮捕されたリ・ジョンチョルとは?

18日現地の消息筋によれば、マレーシア警察当局は、この男について「17日午後9時50分セランゴール地域で北朝鮮国籍の男を逮捕した。この男は、13日に死亡した北朝鮮の男性と関係している。男の名前はリ・ジョンチョルで、北朝鮮国籍。生年月日は1970年5月6日だ」と明らかにした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB、一段の利下げ必要 ペースは緩やかに=シカゴ

ワールド

ゲーツ元議員、司法長官の指名辞退 売春疑惑で適性に

ワールド

ロシア、中距離弾でウクライナ攻撃 西側供与の長距離

ビジネス

FRBのQT継続に問題なし、準備預金残高なお「潤沢
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中