最新記事

北朝鮮

金正男暗殺、北朝鮮大使館2等書記官も容疑者 マレーシア警察発表

2017年2月22日(水)13時45分

北朝鮮大使館員を新たな容疑者と発表したマレーシア警察庁長官 REUTERS/Athit Perawongmetha

<金正男暗殺事件に関してマレーシア警察は22日午前記者会見を開き、容疑者のひとりが北朝鮮大使館の職員だと発表。今回の事件に関し、北朝鮮による犯行という見方が濃厚になってきた>

マレーシア警察は22日午前記者会見を開き、13日にクアラルンプール空港で暗殺された金正男とみられる北朝鮮国籍の男について捜査状況を説明した。

現地ニュースチャンネル、アストロアワニの中継によれば、カリド・アブ・バカル警察庁長官は「容疑者5人のうち4人は既に出国して北朝鮮・平壌に帰国していると推測される。今日、北朝鮮政府にこの4人の送還を要請した。もう1人の容疑者リー・クリアについてはマレーシア国内にまだ滞在しており行方を追跡中だ」と明らかにした。

さらに「北朝鮮国籍の容疑者2人がまだマレーシア国内に滞在している可能性があり、1人は北朝鮮大使館2等書記官ヒョン・ガンソン、もう1人は北朝鮮国営航空の職員キム・イクヨルだ。この2人について北朝鮮大使館に面談を申し入れている」と明らかにした。


北朝鮮大使館員ら2人の新たな容疑者 (c) YTN / YouTube

 また、前日21日にマレーシア入りしたとも噂された金正男の息子キム・ハンソルによる遺体確認については「まだ家族が訪れて遺体引き取りを要求したことはない。この件に関する一連の報道はすべて真実ではない」と、キム・ハンソルの極秘マレーシア入りなどの一連の報道を一蹴した。一方で、「遺体確認のために遺族や親族がきた場合は、あらゆる手段を使って保護することに努める」と語った。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル、米製品への残りの関税撤廃 トランプ関税

ビジネス

世界長者番付、マスク氏首位に返り咲き 柳井氏30位

ビジネス

再送-インタビュー:トランプ関税で荷動きに懸念、荷

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック上昇、トランプ関税
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 8
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 9
    【クイズ】2025年に最も多くのお金を失った「億万長…
  • 10
    トランプが再定義するアメリカの役割...米中ロ「三極…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中