豪総選挙の期日前投票始まる、世論調査は与党が僅差でリード

5月3日投票のオーストラリア総選挙を前に、4月22日から期日前投票が始まった。世論調査ではアルバニージー首相(写真)率いる中道左派の労働党が野党の保守連合を僅差でリードしている。2024年10月、ラオスの首都ビエンチャンで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Alasdair Pal
[シドニー 22日 ロイター] - 5月3日投票のオーストラリア総選挙を前に、22日から期日前投票が始まった。世論調査ではアルバニージー首相率いる中道左派の労働党が野党の保守連合を僅差でリードしている。
選挙管理委員会のデータによると、期日前投票や郵便投票は徐々に増加傾向にあり、有権者の半数程度が事前に投票する可能性がある。
野党・自由党のダットン党首は、トランプ米大統領と政治思想が近いという有権者の見方を払拭するのに苦戦し、支持率が低下している
同党は今月、連邦政府職員にフルタイムのオフィス復帰を義務付ける計画や、公務員を数万人削減する計画を断念。こうした計画はトランプ氏の政策や実業家イーロン・マスク氏率いる「政府効率化省」(DOGE)からヒントを得たと受け止められた。
ニュースポールが20日公表した世論調査によると、有権者が政党に優先順位をつける豪選挙制度の一環として小規模政党への票を再配分した場合、労働党が4ポイント差で保守連合をリードした。
アルバニージー氏は21日の記者会見で「私の陣営に油断はない」と述べ、勝敗はまだ分からないとの見方を示した。