トランプ時代のメキシコリスク現実に トヨタも批判で業界に緊張感
<「トヨタ=日本」へのメッセージか>
トランプ氏がトヨタを名指しして批判した理由は不明だが、自動車業界のトランプ氏に対する警戒感はメキシコ政策にとどまらない。同氏の発言は「トヨタへのメッセージというよりも、日本へのメッセージととらえるべきでは」との声も出ている。
同氏はメキシコというカードを使って、実は日本製の車という本丸を狙っているのではないかという危惧だ。米国販売に占める日本で生産した車の比率は、ホンダや日産は10%以下だが、トヨタは約40%。トランプ氏がここにも高い関税をかけるような事態となれば大打撃になる。
日産は50年前、同社初の海外生産拠点としてメキシコ工場を建設。ホンダも30年以上前にメキシコに進出し、二輪も生産する。14年から稼働を始めたマツダも「重要な生産拠点に変わりはない」と強調する。ある日系メーカー幹部は「各社とも長い時間をかけて意思決定してきた経営判断。戦略をすぐに変えるなんて無理だ」と本音を漏らす。
20日のトランプ氏の大統領就任まであと約2週間。自動車と関連業界全体が同氏の言動を固唾(かたず)を飲んで見守っている。
(白木真紀、田実直美 編集:内田慎一)
