最新記事

人工知能

グーグルAI、囲碁トップ棋士に60戦全勝 神の一手は人から奪われた?

2017年1月6日(金)06時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Kim Hong-Ji - REUTERS

<昨年3月、韓国のイ・セドル九段を相手に圧倒的な強さを見せ話題を呼んだグーグルの人口知能「AlphaGo」がさらにバージョンアップして、日中韓のプロ棋士たちと対局、60戦全勝した。もはや人類はAIに屈服せざるを得ないのだろうか?>

 グーグルのAI開発の拠点であるDeepMind社の共同創立者デミス・ハサビスが5日、年末年始に「AlphaGo」の新バージョンで世界のトップ囲碁棋士と対局したことをツイッターで明らかにした。この「AlphaGo」の新バージョンについては科学雑誌natureのオンライン版や、昨年「AlphaGo」がイ・セドル九段と対局した韓国でもKBSなど各メディアが一斉に報じている。

DeepMind社の共同創立者デミス・ハサビスのツイート

 昨年3月、「AlphaGo」は世界のトップ棋士のひとり、イ・セドル九段と7日間、5回にわたる対局を行い、4勝1敗という成績で勝利。韓国棋院から「名誉九段」の認証書を贈呈された。

(参考記事:グーグルAlphaGoとイ・セドル九段の対局、盛り上がりは人工知能のことだけではなかった

 その後、DeepMind社はAlphaGoをさらにバージョンアップさせ、その小手調べとして年末からオンラインで非公式の対局を行っていたという。まずAlphaGoは、12月29日から31日まで韓国のオンライン対局サイトTYGEM(日本でのサービス名:東洋囲碁)で「Magister」というアカウント名で韓国の囲碁ランキング1位のパク・ジョンファン九段を相手に5連勝した。さらに他の韓国の棋士たちにも勝ち続け、結局30連勝して終えた。

20160105_j5.jpg

TYGEMに登場した「Magister」

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

グリーンランドに「フリーダムシティ」構想、米ハイテ

ワールド

焦点:「化粧品と性玩具」の小包が連続爆発、欧州襲う

ワールド

米とウクライナ、鉱物資源アクセス巡り協議 打開困難

ビジネス

米国株式市場=反発、ダウ619ドル高 波乱続くとの
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 3
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助けを求める目」とその結末
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が「超近接飛行」…
  • 7
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 8
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 9
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 10
    関税ショックは株だけじゃない、米国債の信用崩壊も…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中