最新記事

日本社会

40代未婚、不意に夢や子どもをあきらめる瞬間が訪れたら?

2016年12月21日(水)16時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

TuelekZa-iStock.

<未婚・晩婚が社会問題化しているが、当の独身者たちはどう思っているのか。30~40代の独身男性から悩み相談を受けてきた人間関係コンサルタントの木村隆志氏は、残り40年を充実した人生にするために、夢や希望を言いふらすべきだと言う>

 未婚・晩婚は、日本社会を物語るキーワードとなった。結婚するか否かは個々人の選択であるにもかかわらず、日本の人口減少とも関わることから、社会問題と化している。高い生涯未婚率がニュースとなり、いまや自治体が婚活を支援する時代だ。

 では、当の独身者たちは、何を考え、どう思っているのだろうか。

 これまでに5000人を超える30~40代の独身男性から悩み相談を受けてきたという人間関係コンサルタント/コラムニストの木村隆志氏は、『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)を上梓。「恋愛と結婚」だけに限らず、「メンタル」「仕事」「人間関係」「趣味とお金」「ファッション」「健康」と計7ジャンルにわたり、40代独身男性のリアルなエピソードと具体的なノウハウを紹介している。

「これから恋愛・結婚をするもしないも『自由』。仕事、趣味、友人関係のどれに重点を置くかも『自由』。お金の使い方もファッションの選び方も、健康に対するスタンスも『自由』。そんな独身だから得られる数々の自由がある中で、どんな選択をしていくのか?」と、木村氏は「はじめに」で問いかける。

 男性の平均寿命は80.5歳であり、残り40年を充実した人生にしてほしいと木村氏。「汚部屋に引きこもる休日。家族や友人を失ったとき、圧倒的な孤独が訪れる」、「『3人に1人は結婚できない』生涯未婚率の現実。1人で生きていく覚悟はあるか?」、「上司も部下も距離感が遠く、会社に話し相手がいない。ワーカホリックな日々に拍車がかかる」などなど、一見すると過激な"43の危機"を提示しつつ、その危機を把握し、回避するための方法を伝えている。

 ここでは本書から一部を抜粋し、5回に分けて掲載する。第1回は「第1章 メンタル」より。


『独身40男の歩き方』
 木村隆志 著
 CCCメディアハウス

◇ ◇ ◇

不意に、夢や子どもを完全にあきらめる瞬間が訪れる。「自分には何もない」虚しさが直撃


「同期の中で一番出世して、部署を取り仕切りたい」(41歳、金融業)
「いつか退職して、自分のお店を開きたい」(46歳、地方公務員)
「文学賞で入選して小説家になりたい」(43歳、人材派遣業).........仕事の夢や希望

「生きがいのテニスで、マスターズ大会に出場したい」(45歳、教員)
「犬と猫を2匹ずつ飼って、ペットに囲まれて暮らしたい」(44歳、介護)
「船舶免許を取って船の運転がしたい」(47歳、電気工事).........趣味の夢や希望

「友人がうらやましがる美人と結婚したい」(42歳、IT業)
「若い子と結婚して子どもを作ってキャッチボールしたい」(43歳、バス運転手)
「恋人と世界一周旅行したい」(45歳、宅配業).........恋愛・結婚の夢や希望

 これらは、私の相談者さんと友人・知人に夢や希望を語ってもらったものだ。

 仕事、趣味、恋愛と結婚。いずれのジャンルにしても、あなたはこのような夢や希望を持っているだろうか? その答えが「NO」という人も、20~30代のころまではこのような夢や希望を持っていたのではないか。

「はじめに」で書いたように、平均寿命まで生きるとしたら、まだ人生を折り返したばかりの40代で、「もうあきらめた」のであれば、それは残念というほかない。「本当はやりたかった」ことに挑戦する。あるいは、新たに夢や希望を探し直してもいいだろう。

【参考記事】未婚男性の「不幸」感が突出して高い日本社会

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日本の働き掛け奏功せず、米が相互関税24% 安倍元

ワールド

ロシアが企業ビル爆撃、4人死亡 ゼレンスキー氏出身

ビジネス

米関税24%の衝撃、日本株一時1600円超安 市場

ワールド

米連邦地裁、収賄疑惑のNY市長の起訴棄却 政権の「
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中