注目は午前10時のフロリダ、米大統領選の結果は何時に分かる?
narvikk-iStock.
<米大統領選の投開票がいよいよ始まる。ヒラリー・クリントン有利とも、いや激戦だとも伝えられるが、結果は日本時間のいつ頃に分かるのだろうか>
さぁ、いよいよカウントダウンが始まった! 運命の11月8日(火曜日)、アメリカでは早い州で米国東部時間午前6時(日本時間8日午後8時)から本格的な投票が始まる。全米50州と首都ワシントン全てで投票が終わるのは米国東部時間9日午前1時だが、その間にも投票が終わった州から結果は順次速報されていく。大統領候補が勝利するのに必要な538人の選挙人のうち、過半数となる270人以上を獲得したところで勝敗が決まる。
決戦の時を迎えた民主党のヒラリー・クリントンと共和党のドナルド・トランプ。2人のどちらが次期アメリカ大統領に選ばれるかは、日本時間の何時に判明するのだろうか。
大統領選当日、米大手メディア各社は投票所にスタッフを送り込んで出口調査を行いその内容を報じていくが、投票の大部分が終了するまではその州の当確は出さないのが慣例だ。投票が締め切られる前に発表してしまうと、その後の投票行動に影響を及ぼすかもしれないからだ。そうなると、各州の当確が発表され始めるのは投票所が閉まってからということになる。観戦する側としては、州ごとに発表される当確情報に基づいて選挙人の数をクリントンとトランプに振り分け、どちらかが270人に達するのを見守ればいい。
投票の締め切り時間は州ごとに異なるが、ニューヨーク・タイムズ紙のデータをもとに日本時間のタイムラインを作成すると(カッコ内は選挙人の数)――。
■日本時間 11月9日(水)午前8時(米国東部時間8日午後6時):インディアナ州(11)のほとんどとケンタッキー州(8)の半分で最初に投票所がクローズする。
■午前9時:フロリダ州(29)のほとんどの地域、ニューハンプシャー州(4)、ジョージア州(16)、バージニア州(13)などで投票終了。
■午前9時半:オハイオ州(18)、ノースカロライナ州(15)などで投票終了。
■午前10時:ミシガン州(16)のほとんど、ペンシルベニア州(20)、フロリダ州(29)の残りの地域などで投票終了。この時点で投票が終わった州の選挙人数は合計292。
■午前11時:アリゾナ州(11)、ウィスコンシン州(10)などで投票終了。この時点で投票が終わった州の選挙人数は合計432。
※ニューヨーク・タイムズ紙の分析では、午前11時(米国東部時間午後9時)がひとつの山場だ。同紙はクリントンがほぼ確実に取ると思われている州に加えて、激戦州である6州(アリゾナ、フロリダ、ジョージア、ニューハンプシャー、ノースカロライナ、オハイオ)をすべて制覇すればクリントンの勝ちと見ている。
■午後12時:アイオワ州(6)、ネバダ州(6)などで投票終了。この時点で投票が終わった州の選挙人数は合計457。
午後1時:カリフォルニア州(55)などで投票終了。この時点で投票が終わった州の選挙人数は合計535。
午後3時:全米最後のアラスカ州(3)で投票が終了。選挙人数の合計が全538に到達。