自動車はどこまで自動化すれば自動運転車になる?
自動走行の道は遠く果てしない
遅かれ早かれ、自動車の主な機能があなたの手から離れていくことになることは、多くのメーカーが認めるところである。しかし、我々が今日知る運転の自動化とは、将来登場が予想されている完全に自動に制御された自動車と比べてどのようなものなのだろうか?
アメリカ国家交通安全協会(NHTSA)は、自動車の自動化レベルを非自動のものから完全自動のものまで5つに分類している。
Googleは、2020年までには完全自動化したプロトタイプカーが登場すると言っている。競合にあたるテスラも同じように言っており、またNHTSAのレベル2をすでに達成しているとのことである。
ボルボの衝突回避技術のシニアリーダーであるトレント・ヴィクター氏は、完全自動化一歩手前と言えそうな「レベル3の自動運転は安全ではない」と述べている。それというのも、運転を任せきりにしてメールやニュースをスマートフォンでチェックすることに夢中になってしまうドライバーが、自動車から突然通知を受けて瞬時に自力で危機を回避するというのは現実的ではないためだ。
最近Uberと手を組み新たに3億ドルの投資をおこなうと発表したボルボは、2017年に試用テストに入ると言われている無人運転車はレベル4のものになるとコメントしている。
【参考記事】死亡事故のテスラは「運転支援」機能搭載で自動運転車ではなかった
将来自動車選びの基準の一つとして「自動化レベル」が加わるだろう。複雑かもしれないが、このレベルをしっかり把握しておかないと命を失いかけないので、あらためて1つずつ確認していこう。