リオ五輪で世界が注目するアスリートBEST10
■5位 キャスター・セメンヤ(女子陸上・南アフリカ)
ロンドン五輪の陸上800メートルで銀メダルを獲得した25歳のセメンヤは、リオ五輪出場が物議を醸している選手の一人だ。その理由は、男性ホルモンが通常の女性より多く分泌される「アンドロゲン過剰症」と診断されているため。女子競技に参加するには不適格ではないかという議論がある。
■4位 林丹〔リン・ダン〕(男子バドミントン・中国)
「スーパー・ダン」の異名を持つ、バドミントン界最強のプレイヤー。32歳の林丹は、リオ五輪で前人未到の男子シングルス・3大会連続金メダルの偉業達成を目指す。
<参考記事>「ジカ熱懸念」で五輪を辞退するゴルファーたちの欺瞞
■3位 ユスラ・マルディニ(女子競泳・難民選手団)
リオ五輪で初めて結成された難民選手団のメンバー。マルディニは18歳のシリア難民だ。約一年前、他の17人の難民と共にエーゲ海をボートで渡っていたところ、ボートが転覆して全員が海に投げ出された。3時間後に岸にたどり着くことができたのは、マルディニの他に2人だけだった。
■2位 マイケル・フェルプス(男子競泳・アメリカ)
すでに18個の金メダルを含む22個のメダルと数々のオリンピック記録を保持するフェルプスは、史上最高のアスリートと呼べるだろうか? それに反論するのは難しい。フェルプスは今30歳。5回目の今回が最後のオリンピックになるだろう。リオでは、100メートルバタフライと200メートルバタフライ、そして100メートル個人メドレーの3種目に出場する。
■1位 ウサイン・ボルト(男子陸上・ジャマイカ)
史上初となる100メートルと200メートルの2つの種目で2大会連続金メダルを獲得した「人類史上最速の男」。ボルトが選手村の食堂に姿を現すと、他の選手は総立ちになって喝采を浴びせるという。人々の尊敬を集めるその才能は、リオでもいかんなく発揮されるだろうか。