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イギリス英議会、2度目の国民投票について9月に議論
離脱決定後もEU残留を求めたロンドン市民 Dylan Martinez-REUTERS
イギリス議会は、EU離脱を決めた国民投票の再実施について、議会で議論の機会を設けることを決めた。投票のやり直しを求める請願に410万件の署名が殺到し、政府も無視できなくなった形だ。
もっとも、議会で取り上げるからといって再投票の可能性が出てきたというわけではない。
英下院請願委員会は声明で、議論を9月5日に実施すると発表。理由について「これだけ多くの人が請願に署名した以上、本件は国会議員によって議論されるべきだと判断した」と述べた。
委員会は一方で「国民投票の再実施は支持しない」と強調。国会で議論されても、法律の改正や国民投票のやり直しはないと改めて念を押した。
英政府は9日、再実施の拒否を正式に発表。400万人以上が署名した請願が政府によって即座に拒否されたと、メディアが一斉に伝えた。
それに対して、英外務省は以下の声明を発表した。「(デービッド・キャメロン)首相が6月27日に下院で演説を行い明らかにした通り、先の国民投票は、3300万人以上が投票したイギリス史上最も民主的な権利行使だった」
「首相と政府は、投票前からこれが未来を決める一世一代の決断であることを明確にしてきた。首相が発表した通り、この結果は尊重されなければならない」
国民投票の結果は重い。