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2016米大統領選トランプ「中絶した女性に罰を」と発言、批判受け一転して修正
ライバル候補者のみならず中絶反対派からも非難の嵐
3月30日、米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏(写真)は、米国が妊娠中絶を禁止した場合、堕胎した女性は罰を受けるべきと述べた。29日撮影(2016年 ロイター/Kamil Krzaczynski)
米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏は30日、米国が妊娠中絶を禁止した場合、堕胎した女性は罰を受けるべきと述べた。
MSNBCがインタビューにおけるトランプ氏の発言を放送。批判が巻き起こり、同氏はその後発言を修正、声明で「女性ではなく、女性に対してこうした違法行為(中絶手術)を施した医師らは法的責任を負うべきだ」と説明。「このケースでは女性は被害者であり、子宮内の生命も同様に被害者だ」とした。
米国では1973年以来、妊娠中絶は合法となっている。
トランプ氏はMSNBCとのインタビューで、「(堕胎した女性に対する)何らかの形で罰があるべきだ」と述べた。どのような形の罰を支持するかとの問いには「それは分からない」と答えた。
これについて、共和党指名候補争いに加わるオハイオ州のジョン・ケーシック知事は「もちろん、女性は罰を受けるべきではない」と批判。レイプといった特殊なケースを除き、中絶には反対するとした。
反中絶団体「マーチ・フォー・ライフ」は声明で、「罰ではなく、癒しへの道を考えるべきだ」とした。
MSNBCは30日遅くにトランプ氏インタビューの全体を放送する予定。