最新記事

中国経済

中国進出の外資企業、景気減速でも巨大マーケットの消費者に熱視線

2016年2月8日(月)10時56分

 スターバックスによれば、同社の中国での成長は、コーヒーを飲むという「朝の儀式」が根づかない状況で得られているが、いずれその習慣が広まることは確実で、長期的に相当の成長を上乗せできるという。

 だが、欧米で見られるトレンドの一部が中国でも再現されつつあることは、企業にとっての難題となっている。

 欧米同様、中国の買い物客も大型スーパーを避ける傾向を強めている。こうしたトレンドは仏小売り大手カルフールや、チョコレートメーカーのハーシーなど、大型店での売上高を主軸とする企業に打撃を与えている。

 このため、カルフールはコンビニエンスストアの展開を進め、ハーシーはそうした小型店舗での販売に軸足を移しつつある。

 工業部門においても、景気減速にもかかわらず明るい部分もある。

 「中国でアルミの業況が改善されつつある」と、米アルミ大手アルコアのウィリアム・ オプリンガーCFOは先月の決算報告で語った。「ファンダメンタルズはしっかりしている。アルミ事業は引き続き6%の成長を期待している。需要は2010年から2020年にかけて倍増する軌道に乗っている」と述べた。

 (Tom Bergin記者)(翻訳:エァクレーレン)

[ロンドン 2日 ロイター]

120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

FRB、今年75─100bp利下げの可能性=グッゲ

ワールド

NATO、防衛費支出「急加速」へ トランプ氏就任受

ワールド

ウクライナ大統領、トランプ氏就任に祝意 公正な平和

ワールド

トランプ氏、就任初日に関税導入せず 通商関係の検証
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 2
    メーガン妃とヘンリー王子の「山火事見物」に大ブーイングと擁護の声...「PR目的」「キャサリン妃なら非難されない」
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 6
    台湾侵攻にうってつけのバージ(艀)建造が露見、「…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 9
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 10
    身元特定を避け「顔の近くに手榴弾を...」北朝鮮兵士…
  • 1
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 2
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中