中国進出の外資企業、景気減速でも巨大マーケットの消費者に熱視線
スターバックスによれば、同社の中国での成長は、コーヒーを飲むという「朝の儀式」が根づかない状況で得られているが、いずれその習慣が広まることは確実で、長期的に相当の成長を上乗せできるという。
だが、欧米で見られるトレンドの一部が中国でも再現されつつあることは、企業にとっての難題となっている。
欧米同様、中国の買い物客も大型スーパーを避ける傾向を強めている。こうしたトレンドは仏小売り大手カルフールや、チョコレートメーカーのハーシーなど、大型店での売上高を主軸とする企業に打撃を与えている。
このため、カルフールはコンビニエンスストアの展開を進め、ハーシーはそうした小型店舗での販売に軸足を移しつつある。
工業部門においても、景気減速にもかかわらず明るい部分もある。
「中国でアルミの業況が改善されつつある」と、米アルミ大手アルコアのウィリアム・ オプリンガーCFOは先月の決算報告で語った。「ファンダメンタルズはしっかりしている。アルミ事業は引き続き6%の成長を期待している。需要は2010年から2020年にかけて倍増する軌道に乗っている」と述べた。
(Tom Bergin記者)(翻訳:エァクレーレン)