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米中関係米爆撃機、南シナ海の人工島周辺を飛行 中国管制官が交信を要求
B52は人工島の周辺12カイリ内には入らずに帰還
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11月12日、米軍のB52戦略爆撃機が8日から9日にかけて南シナ海の中国の人工島付近を飛行し、中国の地上管制官が交信を求めてきたものの飛行を継続していたことが分かった。写真は中国が南シナ海の南沙諸島で造成中の人工島。5月撮影(2015年 ロイター/Ritchie B. Tongo/Pool)
米軍のB52戦略爆撃機が8日から9日にかけて南シナ海の中国の人工島付近を飛行し、中国の地上管制官が交信を求めてきたものの飛行を継続していたことが分かった。米国防総省のアーバン報道官が12日、明らかにした。
報道官によると、米軍の爆撃機は中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で造成した人工島の「周辺」を飛行したが、中国が「領海」と主張する人工島の周辺12カイリの上空には入っていない。
報道官は、同機がグアムを離陸し、「南シナ海で通常の任務にあたっていた」と説明。中国の地上管制官が交信を試みたが、同機はそのまま任務を継続し、その後グアムに戻ったという。
これに先立ち、同省のクック報道官も記者会見で「B52は一帯の国際空域を常に飛行している」と述べていた。
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