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中国経済李克強「中国の消費拡大の余地は十分ある」
日中韓首脳会談のために訪れたソウルで、中国の現状の消費は潜在能力の半分だと強調
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中国の李克強首相(写真)は1日、政府は経済の再編と改革を推進する方針で、国内消費が拡大する余地は十分にあるとの認識を示した。1日撮影(2015年 ロイター/Jung Yeon-je)
中国の李克強首相は1日、政府は経済の再編と改革を推進する方針で、国内消費が拡大する余地は十分にあるとの認識を示し、中国経済がハードランディングの危機にあるとの懸念に反論した。
首相は韓国の財界幹部を前に講演し、中国経済は7%近い成長率を維持すると表明。韓国商工会議所によると、首相は「中国経済は今後かなり長い期間にわたり中程度から高水準の成長を維持する」と述べた。
首相は「われわれは(経済の)再編と改革を強く推進していく。経済指標の変動はあるかもしれないが、程度は大きくないだろう」と発言。
「中国は大規模な市場を持っており、可能性もある。潜在的な消費力は完全には発揮されていない」とし、「中国の現在の消費は(潜在能力の)半分だと考える。まだ十分な拡大余地がある」と述べた。
首相はまた、経済の規模が拡大するにつれて成長率が鈍化するのは当然だと主張。「中国経済の減速が続いているとの報道を目にしたことがあるかもしれないが、減速ペースは徐々に落ちている」と述べた。
李首相は、中国と日本、韓国の3カ国による首脳会談に出席するため韓国を訪れていた。
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