中国の大気汚染のうれしい「副作用」
2015年3月9日(月)12時23分
なかでも、無視できない大きな要因は大気汚染、特に中国各都市で発生している悪名高いスモッグだろう。大気汚染とCO2排出は同じ話ではないし、スモッグを減らそうとすれば、逆にCO2が増える可能性もある。
それでも、両者に共通する主犯がいる。石炭だ。石炭消費量を減らすことで、中国は大気汚染とCO2排出問題を一度に解決する方向へ大きく踏み出せる。
中国政府も隠せないという点で、大気汚染はほかの政治問題とは違う。グリーンピースが指摘するように、大気汚染はかつて「ほとんどの中国の都市住民から、経済成長の必然的な副作用と思われていた。......しかし11年10月の大気汚染の発生、つまり何週間も続いたヘイズ(煙霧)により、ウェブで市民が初めて公式の大気環境データに疑問を投げ掛けた」。
その後すぐ、政府は粒子物質汚染の測定値を発表し、削減目標を定めることにした。
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