プーチン、ウクライナに「戦争はない」と強弁
2015年2月25日(水)14時57分
両者の溝が深まる中でジョン・ケリー米国務長官は、ウクライナ情勢に関与するロシアが嘘を並べ、「東西冷戦の最悪の時期以降で私が見た、最もあからさまで大規模なプロパガンダ」を展開していると非難した。
停戦合意発効後の先週、親ロシア派はウクライナ東部の交通の要衝デバルツェボを制圧したが、アメリカの政府関係者はこれを「領土の略奪」と呼び、ロシアへのさらなる経済制裁をちらつかせている。さらにウクライナへの軍事支援にも踏み込むかもしれない。既に米軍の5〜10部隊がウクライナ軍の「医療訓練」のために現地に向かうことになっている。
イギリスのキャメロン首相も今週、「戦術情報、補給から救護医療まで」の広範囲に渡ってウクライナ軍を支援する軍事要員を派遣することを明らかにした。
米英の動きは、ウクライナが要請しオバマ政権が検討しているという「軍事支援」にはまだ程遠いが、停戦合意そっちのけの戦闘が今後も続けば、より強力な支援に移行することはあり得る。
しかし何が起ころうと、プーチンがそれを戦争と呼ぶことはなさそうだ。
© 2015, Slate
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