中国富裕層の国外大脱出が始まった
2014年2月24日(月)12時31分
国家主席の娘や親族まで国外へ
配偶者や子供を国外に住ませているエリートは多い。香港の大衆紙・東方日報によれば、13年の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の議員の過半数は裸官だ。習の娘も偽名でハーバード大学に留学していたし、習の親族は数億ドルの資産を蓄えているとされる。
もっとも、国を出ていくのは富裕層だけではない。北京の独立系シンクタンク「中国・グローバル化センター(CCG)」のレポートによれば、昨年1年間で900万人以上の中国人が国外に移住した。その大半を35〜55歳の中流所得層が占めている。12年の1番人気の移住先はやはりアメリカで、永住権を取得した中国人は8万1784人に上る。
多くの中国人がアメリカに住みたがっている──このことを知れば、中国の台頭で国の未来に不安を感じているアメリカ人も少しは勇気づけられるかもしれない。
From GlobalPost.com特約
[2014年2月25日号掲載]
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