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米ブラックロックCEO、保護主義台頭に警鐘 「二極化が助長」

2025年03月31日(月)23時02分

米資産運用大手ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は31日、トランプ米大統領による一連の関税導入を控え、投資家に対し「保護主義が勢いを増して戻ってきた」と警告した。2022年11月撮影(2025年 ロイター/David 'Dee' Delgado)

Iain Withers

[ロンドン 31日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は31日、トランプ米大統領による一連の関税導入を控え、投資家に対し「保護主義が勢いを増して戻ってきた」と警告した。

フィンク氏は株主に対する年次書簡の中で、富裕層がさらなる富を築きそれ以外がさらに困窮するという二極化した経済において、現在、あまりにも多くの人々が繁栄を逃していると指摘。この分断が保護主義政策の台頭を助長したとした。

自身が話したほぼ全ての顧客らが「近年のどの時期よりも」経済について不安を抱いているとしたが、長期的には市場は好調を維持するとの見通しを示した

ただ、約1万語に及ぶ書簡の中でトランプ氏については一言も触れていない。

トランプ氏は4月2日に相互関税について発表するとし、この日を「解放の日」と位置づけている。

ロイター
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