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中東ベビーは英王室ベビーだけじゃない
16万人のシリア難民が暮らすヨルダンのキャンプでは、綱渡りの出産が毎日行われている
2013年7月23日(火)18時10分
熱狂に迎えられ 英バッキンガム宮殿の前で、王室ベビーの誕生を喜ぶ人々 Neil Hall-Reuters
英王室のウィリアム王子とキャサリン妃の第1子となる男児が生まれたニュースに世界が沸くなか、中東では、困難な状況にありながら世界の誰も振り返らない赤ん坊が次から次へと生まれている。
場所は、内戦が続くシリア国境に近いヨルダン北部ザータリ。同地にモロッコ政府が開設した難民キャンプは当初、6万人の難民を収容する予定だったが、既にその数を大幅に上回り、7.3平方キロメートルの敷地に16万人がひしめいている(人口でヨルダンの都市と比較すると、5番目の規模に相当する)。国連人口基金によれば、そのうち3000人近くが妊婦で、毎日13〜15人の赤ん坊が誕生している。
不安の中で ヨルダン北部ザータリの難民キャンプでは毎日13〜15人もの赤ちゃんが生まれている
同キャンプには、医師1人と助産師2名が常駐する診療所があるほか、モロッコ軍が運営する医療施設もある。そこには婦人科医と麻薬専門医が1人ずついて、帝王切開も行えるという。とはいえ、3000人の妊婦に対応できる規模には程遠い。
From GlobalPost.com特約
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