ソマリアのアルカイダ、アルシャバブって何者?
彼らに言わせれば、ワールドカップを視聴するのは「邪悪な行為」。最近も、南アフリカ大会の試合を見たり、実際にサッカーをしたソマリア人を少なくとも5人殺害し、他にも多くの人々を投獄したり、拷問したという。
アメリカでも戦闘員をリクルート
APの報道によれば、7月12日、アルシャバブの報道官を名乗るシェイク・アリ・モハメド・ラゲがウガンダの連続爆破テロに関する声明文を出した。「われわれはウガンダに対し、ソマリアに派兵しないよう警告してきたが、彼らは無視した。ソマリア人への虐殺をやめるよう警告したが、彼らは無視した。カンパラでの爆発は彼らへの小さなメッセージに過ぎない。ウガンダがソマリアから撤退しないかぎり、あらゆる場所で彼らを攻撃する」
アルシャバブが国外で活動するのは、今回が初めてではない。昨年前半、アメリカのテロ対策担当者とFBIがアルシャバブのアメリカで活動を調査した結果、国内の複数の都市でソマリア人コミュニティに働きかけてメンバーを募っていたことを示す強力な証拠を発見した。
ニューズウィークは当時、17歳から27歳の最大20人のソマリア系アメリカ人が、07〜09年にミネアポリスの自宅から怪しい形で姿を消しており、ソマリアでの戦闘に参加している可能性があると伝えた。当局は、彼らの一部がアメリカ国内でテロ行為を行うために国内に残っている可能性も懸念している。
今回私が接触したテロ対策担当者らは、ソマリア国外での攻撃に意欲をみせているという点でも、アルシャバブは引き続き懸念対象だと語っていた。アメリカはかつてアルシャバブの戦闘員の殺害に乗り出したことがあり、08年には著名な指導者だったアダン・ハシ・アイロをロケット攻撃で殺害した。
それでも、「奴らのせいで夜も眠れない」と、あるFBI関係者は語っている。