「ハイヒールが効率的な歩行に役立つ」という最新研究
Kinesiologist Finds Unexpected Benefit to Wearing High Heels
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<ハイヒールの意外なメリットを運動学者が発見。ふくらはぎの筋肉とアキレス腱の変化について>
フラットシューズよりもハイヒールを頻繁に履くことで効率的な歩行に役立つ可能性に関する最新研究が発表された。
テキサス大学オースティン校とジョージア工科大学の研究者らによると、ハイヒールを履くことで、くるぶしやふくらはぎが強化され、脚力がつく可能性があるという。
8人の男性と女性の被験者は3インチ(7.62cm)のヒールを14週間、毎日ハイヒールを履き、ふくらはぎの筋肉とアキレス腱、そしてランニングマシンで5分歩く際のエネルギーの使用量を測定した。
するとヒールを毎日着用した被検者はエネルギーの消費量が少ないことが判明。その後、再びハイヒールを14週間毎日履いて、再度テストした。
その結果、毎日ヒールを履き続けた被験者はヒール着用を途中で離脱した被験者よりも、ふくらはぎの筋肉が小さくなり、アキレス腱が強化されている傾向が見られた。
また、ランニングマシンをヒールとフラットシューズで同じスピードで歩くと、実験前よりもエネルギー消費量が少なく、効率的に歩行できるようになっていた。
ハイヒールの着用によって脚の角度が変わり、ふくらはぎの筋肉がより短く作動するため、筋肉の代謝に影響を与える。したがって脚の筋力が構造的に変化し、脚の機能が強化される可能性があるという。
ただし、この研究ではヒール着用による痛みについては追跡されていない。また、ハイヒールを履くことで背中や脚に過剰な負担がかかり、別の問題を引き起こす可能性が他の研究で報告されている。
この研究の詳細な結果は、「応用生理学誌(Journal of Applied Physiology)」で発表されている。