「身の回りは私の鏡」──自分が分からなくなった時にこそ、「5人」が重要な理由について
「あなたは一緒に過ごす時間がもっとも長い5人の平均になる」という言葉をご存じでしょうか? アメリカの起業家であり、数々の一流企業のコンサルタントである、ジム・ローン氏の言葉です。
言葉の使い方だけではありません。しぐさや時間感覚、考え方、年収なども、自分にとって近い関係の5人の平均になるということを言っています。置き換えるとドキッとする言葉ですよね。
LINEを開いたとき、最初に表示される5人は誰でしょうか。この1年でいちばん会った5人は誰ですか?
自分の「ベンチマーク」になる目上の存在を持つ
私は「自由に生きること」を、人生で大切にしています。自由というのは、思考だけでなく、場所や時間の自由も示しています。
私の周りの5人には、海外など場所にとらわれずに子育てをしている人、老舗に生まれ「継ぐ」ということを真剣に考えながら変化しようとしている人、小さなしあわせを発見できる心優しい人、人の気持ちの機微がわかる人、さっとチケットを取って次の日から海外に行ってしまうほどフットワークの軽い人がいます。
それらのどの要素を取っても、自分もまた持ち合わせているものだと改めて思います。自分がわからなくなったときは、周りを見回してみてください。あなたはどんな人たちに囲まれているでしょうか?
日本には「類は友をよぶ」ということわざがあります。これも同じことを示唆していますね。人間は成長とともに変化していくものなので、所属しているコミュニティや友人も自分の成長に合わせて変化したり、リセットされたりしていくことは当たり前です。
いま、どんな人と一緒に過ごしていますか? そして、いま、どんな人に憧れていますか? 身近に、自分よりもずっと年上の、ベンチマークにしている人はいますか?
いまはまだ少し遠い憧れの人がいるならば、その人を「よく会う5人」にするために、いまの自分には何ができるでしょうか? 自分を成長させるためにも、ぜひ考えてみてください。
『私らしい言葉で話す 自分の軸に自信を持つために』
SHOKO[著]
CCCメディアハウス[刊]
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