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「身の回りは私の鏡」──自分が分からなくなった時にこそ、「5人」が重要な理由について

2023年05月03日(水)09時27分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
鏡

Ground Picture-shutterstock

<言葉の意味を深く理解し、言語化できたときにこそ自分が理解できるようになれる。自分を成長させるために見直すべきこととは?>

「自分の言葉」がある人が、必ず持っているものとは? 必要となる2つの要素 から続く。


頭で理解し、胸で感じ、腹に落ちるからこそ、前を向いて進むことができる。陶芸作家としてグローバルに活躍するSHOWKO氏の著書『私らしい言葉で話す 自分の軸に自信を持つために』(CCCメディアハウス)より、自分らしい言葉の選び方、そして言葉で豊かに生きるコツについて抜粋する。

頭で理解し、胸で感じ、腹に落ちる

「頭で理解し、胸で感じ、腹に落ちる」というのは、私の大切にしている、自己成長のプロセスです。これは言い換えると、「頭=論理」「胸=感覚」「腹=受け入れ」までの認知の流れです。

もっと言えば、論理とは言語化することです。しかし、世のなかには、ロジックで理解していても、感覚的に納得できないことが多々あります。「わかっちゃいるけどやめられない」とか、「嫌なものは嫌!」とか、「でも、やっぱり〜」というような状況です。

こうしたら良いのはわかっている。しかし、感覚的、感情的にそれを拒否している。そういうことを、面従腹背(めんじゅうふくはい)といいます。

論理(ロジック)と感情(エモーション)は、たまにそのように相反するときがありますが、自分の決定理由を互いが補い合ってくれることがあります。どういうことでしょう? 

「論理的に突き詰めた説明」が、「直感的/感情的に選択したこと」の下支えをしてくれることがあります。また、逆に「論理的には間違いないけれど、気が進まないこと」に対して「本当にそれでいいのかという直感」がアラートを出し、より深く思考することを促してくれることがあります。

論理と感情を思考が行き来した末、最終的には「腹に落ちる」という段階にいたります。腹落ちとは、「深く納得する」という意味です。

丹田を意識し背筋を伸ばして生きる

ところで、日本語には「腹」という語を含む慣用句がたくさんあります。

表向きはいい人そうでも、裏で悪いことを企む「腹が黒い」人。覚悟を決めることは「腹を決める」。おかしさに耐えきれずに大声で笑う「腹を抱える」。度量が大きく、小さなことにこだわらない「太っ腹」などなど。

そのどれもが、深く、どっしりと、強い印象の言葉ですね。

一方で、恋をしたり、失恋で痛手を負ったりすると、胸のあたりがきゅっと苦しくなったりします。腹が痛くなることはありませんよね?

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