かの悪名高い写真は捏造? 獄中のエプスタイン恋人、アンドルー王子の主張に動揺
エプスタインの恋人だったギスレーヌ・マクスウェル The Hill/YouTube
<マクスウェルは、アンドルー王子の弁護士が2人(エプスタインと王子)は決して親密ではなかったと主張していると聞かされたとき、「震え上がった」ように見えたという>
2021年12月29日、英国出身のソーシャライトで実業家ジェフリー・エプスタインの恋人のギスレーヌ・マクスウェル(60歳)は性的人身売買で有罪判決を受けた。
マクスウェルは、1994年から2004年までエプスタインのために10代の少女を調達して虐待した罪など、容疑6件で起訴され、そのうち5件で有罪の評決が下された。今年6月に懲役20年を言い渡された。
現在、刑務所に収容されているマクスウェルが、有罪判決後初めてロングインタビューに応じ、エプスタイン事件に関わったアンドルー王子への心情を明かした。
英Sun on Sundayに掲載されたイスラエル系米国人の映画監督ダフネ・バラクとの対談の中で、エプスタイン事件の影響で王室の職務を剥奪されたヨーク公のことを「いまだ気掛かりになっている」と話した。
マクスウェルはこう語っている。「私は彼がとてもかわいそうだと思います。彼の動向を見守っています」
真実は闇に葬られるのか?
エプスタインはかつて、ヨーク公やビル・クリントン元米大統領などエリートの仲間を持つ金融業者だった。2019年7月に性売買容疑で逮捕され、拘留からわずか1カ月余りでニューヨークの刑務所で自殺した。
エプスタインの恋人だったギスレーヌ・マクスウェルは、父親のロバート・マクスウェル氏はイギリスで国会議員の傍ら、ミラー・グループを買収し一大組織に育てあげたメディア王の末娘。社交界では顔の知れた存在だった。それが今では刑務所暮らし。彼女は容疑を否認し続けている。
アンドルー王子が17歳のバージニア・ジュフレの腰に腕を回し、彼女を背景に写っている、かの悪名高い写真についても語った。
マクスウェルは、以前はこの写真を認めたように見えた。流出した2015年の弁護士へのメールでは、「本物に見える。そうだと思う」と書いている。しかし現在は「本物の画像」ではないと信じ、何者かの手によって何らかの細工が施されたと示唆する発言をした。
「この写真に見覚えはないし、本物の写真だとも思っていない」
写真の存在を認めたとされる流出メールについては、実際には自分の家かどうかを確認するためだけだったと主張した。「この画像は、それが何であれ、自分の家ということだけ認識している」
「しかし、私はその画像が嘘だと思うようになりました。オリジナルの写真は存在しない。私は真実の写真だとは思っていません」