「女性らしくない」との批判──ファーストレディ・オレナ夫人に連帯するウクライナ女性たち
Zelenska's 'Unfeminine' Pose in Vogue Sparks Trend Among Ukrainian Women
2022年7月18日、アメリカ訪問したオレナ・ゼレンスカ大統領夫人 Ken Cedeno-REUTERS
<『Vogue』誌の撮影に関して非難が集まる大統領夫妻だが、ハッシュタグでオレナ夫人を支持する運動が起きている。女性がどのようなポーズを取るかは自由である、と>
先月、『Vogue』誌のポートレート撮影を行ったゼレンスキー大統領とオレナ・ゼレンスカ夫人だが、ウクライナ国外で議論と批判が起きている。自国の激しい戦争の真っ只中に「無神経」であり、2人は一線を越えたと非難の声も上がっている。
さらにオレナ夫人が黒いズボンを履き、シャツの袖をまくり上げて大統領官邸内の階段に座り、カメラのレンズに向かう反抗的な姿を「女性らしくない」「男前すぎる」など、SNS上で批判の声も上がっていた。
それに対し、ウクライナ人ジャーナリストのゾヤ・ズビニャツキフスカが「#SitLikeAGirl」というハッシュタグで同じポーズで座る女性を募った。すると、数日間で何千人もの女性たちがこれを支持し、自らの写真をアップしてオレナ夫人に連帯を示した。
また、『Vogue』誌でカメラマンをつとめたアニー・リーボヴィッツも自らのインスタグラムのストーリーでオレナ夫人と同じポーズを撮って写真を共有するように呼びかけた(インスタ・ストーリーは現在は公開されていない)。
「女性がどのようなポーズを取るべきかを社会に説教されることに、多くのウクライナ人女性は愕然としました。このハッシュタグ運動の目的は、女性が押し付けられる固定観念を笑い飛ばすことです」と、ズビニャツキフスカは「キーウ・ポスト」紙にコメントしている。
【動画】「桃太郎」を朗読するオレナ夫人