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依存症

「こんなのもうイヤ」、14歳で酒に溺れた少女...アルコール依存症との闘いの記録

"I Was Drinking at 14"

2022年02月11日(金)09時41分
シシ・レーガン(ライト・トゥ・ヒール代表)
シシ・レーガン

今は依存症や虐待のサバイバーを支援する団体を運営しているシシ CICI REAGAN

<人生の厳しい現実と向き合えなくて、10代でアルコール依存症に。「断酒」で取り戻した人生で、今後は社会に恩返しがしたい>

お酒を飲み始めたのは14歳のとき。酔いつぶれて、もう何もかも忘れたかった。

当時は両親が離婚したばかりだった。その後すぐに母が病気になり、大好きなおじが他界。さらに父が自殺を図る不幸が続いた。かつての父と同じように、私には酒を飲んで現実から逃避することしかできなかった。

私はすぐに強い酒を、しかも大量に飲むようになった。酒販店の前に立ち、通りすがりの男性に、店内で酒を1本買ってきてくれと頼んだ。危ないからお勧めはしないが、友人と私はそうやって酒を手に入れていた。

母の体調が悪化していった15歳の頃は、衰弱していく母を見るのがつらかった。毎晩こっそり外出してボトルを空けた。16歳になると年上の男性と交際を始めた。相手は25歳。欲しいと言えば、いつでも酒を買ってきてくれた。

17歳のとき、親族が手配してくれてセラピーを受け始めた。話せる相手ができて救われたが、飲酒をやめるのは無理だった。19歳のときに母が死に、医療保険が切れたのでセラピーもやめた。

毎晩一人でウイスキー1リットルを飲み、朝はジンを数杯飲んでから仕事に行った。当然、まともな仕事はできないから職を失った。人生とどう向き合えばいいか分からず、暗闇の中にいる気分だった。恋人はひどい男だったけれど、ほかに頼れる人はいなかった。

招かれてもいないパーティーで泥酔

彼と別れた後の2014年10月に断酒を決意したが、簡単にはいかなかった。断酒会に通い、90日間の断酒に成功した後、お祝いと称して、友人と飲み明かした。

最後の深酒は24歳のとき。15年の大みそかだった。招かれてもいないパーティーに行って記憶をなくすまで飲み、友人の家で目が覚めた。所持品も記憶もなかった。これからどうするのと聞かれて、「分からないけど、こんなのもうイヤ」と私は答えた。

当時はもうイギリス行きを決めていて、チケットも買ってあった。新しい恋人と向こうで暮らすつもりだった。それで1月18日にイングランドのニューカッスルに着き、アパートで暮らし始めたら、近くに断酒会の会場があった。

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