「こんなのもうイヤ」、14歳で酒に溺れた少女...アルコール依存症との闘いの記録
"I Was Drinking at 14"
イギリスには知り合いもいないし、断酒会はあらゆる意味での生命線だったから、それまでよりも真剣に通った。人とのつながりを得ることができたし、友人もできた。恋人は酒を飲まないので、家に酒はなし。これも幸いだった。
今の私は、回復途上のアルコール依存症。最初のうちは、そんなこと他人に知られたくなかった。でも今は違う。自分が依存症で、まだ回復途上だと、ためらわずに人に言える。ぜんぜん平気だ。
当時の彼とは去年の10月に離婚して、今はまた別な人がいる。彼は少し酒をたしなむので、ちょっと心配。でも私は、もう自分を許した。自分のせいでもないことについて、今までは責任を感じていたけど、もうたくさん。
今の私には、たぶん目的がある。生きる理由があるし、今まで私を助けてくれた人たちに恩返しもしたい。今は、まあそれなりに仕事もできているし、時間も守れる。嘘はつかないし、人付き合いもできている。
お酒をやめて、私は自分を取り戻せた。依存症だった頃の私は最悪で、自分を好きになれなかった。今は違う。心が、ずっと軽い。

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