最新記事

睡眠

アメリカで、今「睡眠ビジネス」が熱い!

2019年12月11日(水)16時20分
寺町幸枝

オフィスの中で堂々と休む場所

一方、セレブたちも愛用するアプリとして今欧米人たちの間で話題になっているのが「Calm(カーム)」だ。2017年には、Apple社がマインドフルネスをテーマに、ベストアプリに選んだこのアプリは、瞑想やリラックスを効果的に行うためのツール。呼吸法の指導から、音楽や朗読などをミックスしたアプリを使うと、すぐに眠れたり、短い間の瞑想で疲れが癒されたりすると言われる。

calm-191211-nww-sleep01.jpg

calm.com より

良い睡眠だけではなく、「瞑想」することの効果は、今やビジネスマンの間では一般常識だ。さらにプライベートでも、幸福感を得るために有用と言われている。LinkedInのCEOのジェフ・ウェイナーから、マドンナまで、ビジネスやエンターテイメントのセレブリティたちの間でも、瞑想が欠かせないという人は多い。そんな中、バスケットボール選手のレブロン・ジェームズや、歌手のジョン・メイヤーは、カームを利用していると公言している。

プライバシーを確保するための防音ブースを販売するROOM(ルーム)社が、カームとコラボした最新製品「Calm Booth by ROOM(カーム・ブース・バイ・ルーム)」を今年リリースした。公衆電話ブースのような形をしたこの防音ブースは、4195ドル(約45万円)で販売されている。

主に「職場」での提供をイメージして作られたというこのブースは、人の目から遮られたプライベートな空間で、ひっそりと休憩したり、瞑想したりする場所を提供するのが目的だ。

カームは、眠りを誘う朗読のコンテンツにセレブを起用したことで、ビジネス面で一気に人気を高め、アプリ開発から7年で10億ドル(約1千億円)企業になった。このことからわかるように、人々は睡眠やストレスフリーに対して、金銭を払ってでも得たいと思う強い欲求があることがわかる。日本への流入も近い将来きっとあるに違いない。

【参考記事】必ず「寝落ち」できる物語──異色の短編作家が紡ぐ5分で眠くなるストーリーの秘密とは

20191217issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月17日号(12月10日発売)は「進撃のYahoo!」特集。ニュース産業の破壊者か救世主か――。メディアから記事を集めて配信し、無料のニュース帝国をつくり上げた「巨人」Yahoo!の功罪を問う。[PLUS]米メディア業界で今起きていること。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「男性に守られるだけのヒロイン像」は絶滅?...韓ド…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    韓国のキム・ジヨンに共感する、日本の佐藤裕子たち..…

  • 4

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

  • 1

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 2

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプ新政権ガイド

特集:トランプ新政権ガイド

2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?