これが未来の飲み方? 容器ごと食べるウイスキーは地球を救う役には立たない
What, and Why, Is a Whisky Pod?
見た目はまるでカプセル入り洗剤の「グレンリベット・カプセルコレクション」 THE GLENLIVET WHISKY/YOUTUBE
<海藻由来の一口大のカプセルが注目されるが総じて環境に優しいかどうかは不明>
見た目は甘いゼリーか、カラフルなカプセルに入った液体洗剤だが、ウイスキーポッドはれっきとしたカクテル。スコッチウイスキーの老舗グレンリベットがイべントで「グラス不要のカクテル」として発表したもので、海藻由来の一口サイズのポッド(カプセル)にウイスキー・べースのカクテルが入っている。でも、なぜ?素朴な疑問にお答えしよう。
■中身を飲み干した後のポッドはどうするのか?
記者発表によれば「一緒に飲み込めばいい」そうだ。
■誰でも買える?
残念。10月4〜13日に開かれたロンドン・カクテルウイークでの限定リリースで、発売の予定は不明だ。
■1回の適量は?
ポッド1個に含まれるカクテルは23ミリリットル。しかもカクテルだからストレートのウイスキーより薄い。ウイスキー1杯分の酔い心地になるには、ポッドをいくつか「食べる」必要がありそう。ちなみにフレーバーは「シトラス」「ウッド」「スパイス」の3種類。
■いったい誰が考えた?
ポッドを開発したのはノットプラ(「プラスチックにあらず」の意)という新興企業で、数年前からカプセルタイプの飲料水を作っている。4月のロンドン・マラソンでは同社のポッドに詰めたスポーツドリンクが配られた。
■どうやって液体をポッドに閉じ込める?
何年か前のポピュラー・サイエンス誌で、ある女性が似たような可食性の容器に飲料水を詰める方法を紹介していた。彼女によれば、海藻由来の成分と水を混ぜ、それを塩の一種が入った溶液に垂らすと、液体の周囲に膜ができて容器代わりになる。ただし、できた容器の舌触りは悪かったという。