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これが未来の飲み方? 容器ごと食べるウイスキーは地球を救う役には立たない

What, and Why, Is a Whisky Pod?

2019年11月12日(火)17時30分
シャノン・パラス

しかしほかにも方法はある。今回のポッドを開発したロドリゴ・ガルシア・ゴンザレスは2014年に科学総合誌スミソニアンの取材に応え、自分はポッドの味を「ほとんど感じない」と語っている。

■容器ごと食べるのが未来の「飲み方」の主流になる?

たまに試すのは面白いが、ガラスや金属製の容器に取って代わることはないだろう。ただし遊び心のあるバーやパーティーの場で提供される可能性は十分にある。

■食器洗いが必要ない分、環境に優しい?

それは疑問だ。食洗機のエネルギー消費量は多くない。省エネタイプを1日おきに使えば、年間のエネルギー消費量は電球1個分に満たない。使う水も2分間のシャワーより少ないはずだ。それにウイスキー用のポッドを作るにも何らかの電力が消費されるわけだから、従来のグラスで飲むより資源の浪費が少ないとは言い難い。

だがスポーツ飲料や調味料に関しては、プラスチック製の容器やボトルに代わって海藻ポッドが使われるようになるかもしれない。自然に分解されないプラスチックが地球環境に与える負荷は大きいから、マラソン大会などのイべントで採用するのは悪くない。

とはいえ、可食性ポッドは機能的にはプラスチック容器に遠く及ばない。将来的にぺットボトルの使用を多少減らせるとしても、地球を救う役には立たない。ほんの少し脱プラスチック感を味わえるだけだ。

©2019 The Slate Group


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[2019年11月12日号掲載]

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