イスラエルが人質解放・停戦延長を提案、ガザ南部で本格作戦へ

　イスラエルは、パレスチナ自治区ガザに残っている人質の約半数の解放と引き換えに、ガザでの停戦を延長することを提案した。写真は、イスラエル軍による空爆現場。３月３１日、ガザ南部のハンユニスで撮影（２０２５年　ロイター/Hatem Khaled）

James Mackenzie

[エルサレム ３１日 ロイター] - イスラエルは、パレスチナ自治区ガザに残っている人質の約半数の解放と引き換えに、ガザでの停戦を延長することを提案した。イスラエル当局者が３１日発表した。

最新の提案はイスラム組織ハマスとの完全な終戦に向けた合意案ではない。

イスラエル政府筋によると、生存していると思われる２４人の人質の半数、および死亡したと思われる人質３５人の約半数を、４０─５０日間の停戦中にハマスが帰還させることを想定している。

イスラエルのネタニヤフ首相は３０日、ハマスへの攻撃を続けながら人質解放に向けて交渉していると表明。軍事的圧力の継続が人質の帰還を確保する最善の手段だと述べていた。

一方、イスラエル軍は３１日、ガザ南部で「テロ組織の能力解体に向けた激しい作戦に戻っている」として、ラファ周辺のパレスチナ住民に対し、地中海沿岸のアル・マワシへの避難を指示した。