世界的ベストセラー作家が体当たりで調べた「40代女性は女子か」問題
2019年09月11日(水)11時00分
体当たりで40代に迫ったドラッカーマンですら、まだフランス人女性のような「自由な女」の域には達せておらず、まだまだ研鑽中とのこと。しかし、「マドモワゼル」とは決別し、今では「マダム」であることを受け入れているという。
「アメリカも同じですが、日本でも特に女性にとって加齢は難しい問題ではないでしょうか。できるだけ若く居続けなくてはならないというプレッシャーと長期にわたって闘わなくてはならないのですから。ここフランスではbien dans votre âge、つまり自分の年齢の快適さについてよく話されています。また、歳を重ねるにつれて自分の物語ができ、その物語が女性の個性と魅力になると話してくれたフランス人女性もいました。この考え方は参考になると思います」
40代とは本当の自分になる年齢であるということが、本書の軸だとドラッカーマンは最後に話してくれた。いつまでも若く見られ、若く扱われたいという気持ちは多かれ少なかれ、誰にでもあるだろう。しかし、「女子の時代」と決別し、成熟した「大人の女性」になることの喜びと励ましを本書は教えてくれる。
『フランスの女は39歳で「女子」をやめる――
エレガントに年を重ねるために知っておきたい25のこと』
パメラ・ドラッカーマン 著
鳴海深雪 訳
CCCメディアハウス刊