「狭き門を気に病む必要はない」――『クレイジー・リッチ!』主演女優がこじ開けたハリウッドの扉
Minority Report
「テレビに登場するアジア系アメリカ人が少ないから、わずかな露出が過剰に注目を浴びる」と、チョーは『オール・アメリカン・ガール』20周年の際のインタビューで話している。彼女はエンターテインメント界の多様性はかなり進歩したとも語ったが、『クレイジー・リッチ!』が厳しい詮索を逃れられるほどには進歩していない。この映画にはアジア的過ぎて失敗するか、またはその反対で失敗するとの不安が付きまとった。
リッチさより心に重点を
案の定、主演男優のヘンリー・ゴールディングが「十分にアジア系でない」として(父親はイギリス人、母親はマレーシア・サラワク州出身のイバン人)、ツイッターには「ホワイトウォッシュ(有色人種の役に白人を起用すること)」だと批判する声が上がった。
ハリウッドで役を手にするため何年も奮闘してきたウーにすれば、主役の座を射止めても気持ちは複雑だ。「敬意を持って扱ってほしいと主張するのは難しい」と、彼女は言う。「どんな小さな役でも、手にしたら感謝することを求められる」
ケビン・クワンのベストセラー小説が原作の『クレイジー・リッチ!』で、ウーは中国系アメリカ人の大学教授レイチェル・チューを演じる。ある日、恋人のニック(ゴールディング)のシンガポールの実家に行き、彼が大金持ちだと知る。当然、「セレブ一族の壁」は高く、ニックの母親(ミシェル・ヨー)には恋人として認めてもらえず、人々の嫉妬に苦しみ......。
難しかったのは、くせ者に囲まれた「真面目な女性」を繊細に演じることだった。「青一色で塗るのも、いろんな塗り方ができる。今回、私にはもっとたくさんの色があった。それはすごくよかったけど、より大きな責任を負った」
この映画がどう受け止められるか。ジョン・チュウ監督はテスト試写の後に、慎重ながらも楽観的な思いを抱いた。観客は「ストーリー展開ではなく、アジア系アメリカ人の描き方そのもの」で泣いたと、彼は言う。型にはまらない現代アジア系の多様な側面を見せる描き方だ。
レイチェル(右、ウー)は恋人ニックの故郷シンガポールを初めて訪れ、彼が桁外れのセレブだと知る SANJA BUCKO/WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT
登場人物の多くはとてつもなく裕福だ。レイチェルの親友の父(ケン・チョン)は息子に食事を全部食べるよう注意し、「アメリカには飢えた子供がたくさんいるんだから」と言う。
チュウ監督と脚本のピーター・チアレッリ、アデル・リムは、原作で描かれる桁外れなリッチさを抑え気味にした。「原作に出てくるデザイナーブランドを全部用意できるほどの予算はなかった」と、チュウは笑う。
その代わり脚本は、アジア系アメリカ人が初めてアジアを旅するときに感じずにはいられない心の動きを重点的に描いている。ちょうど、チュウが9歳の時に経験したように。
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