米上院、つなぎ予算案可決 政府機関閉鎖ぎりぎりで回避

米上院は現行のつなぎ予算が失効する14日、9月までの新たなつなぎ予算案を可決した。トランプ大統領の政策に反発する野党・民主党は、上院トップのシューマー院内総務らが賛成に回り、政府機関の一部閉鎖が回避されることになった(2025年 ロイター/Hannah McKay)
Richard Cowan Bo Erickson Gabriella Borter
[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院は現行のつなぎ予算が失効する14日、9月までの新たなつなぎ予算案を可決した。トランプ大統領の政策に反発する野党・民主党は、上院トップのシューマー院内総務らが賛成に回り、政府機関の一部閉鎖が回避されることになった。
法案は賛成54、反対46で可決され、トランプ氏の署名で成立する。
シューマー氏は前日に賛成に転じると表明。与党・共和党がまとめたつなぎ予算案は好ましくないが、政府閉鎖に陥れば、ホワイトハウスと政府職員削減を主導する実業家イーロン・マスク氏に再開決定の権限を与えることになると説明した。
共和党が多数派の下院は11日、2025会計年度が終了する9月30日まで政府予算をほぼ現行水準で維持する内容の法案を可決。民主党は、議会が承認した支出を停止して数万人の政府職員を削減するトランプ氏の政策を阻止するものではないと反対していた。
このため、民主党からは賛成に回ったシューマー氏に批判も出ており、党内の分裂が浮き彫りになっている。