現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て帰宅
CGTN-YouTubeより
<迷子になったのは理解しているのに説明できなかった。方言しか分からない女の子はアメリカの養親に引き取られ...>
アメリカに住むカイリー・バウワーズは5歳までは確かに「リョウ・ジンラン」だった。名前が変わったのには理由がある。中国広東省中山市で迷子になった彼女は、家族の待つ家に帰ることができず養子に出されたアメリカで18歳を迎えた。
方言が災いして...
南方日報によると、カイリー(リョウ・ジンラン)は迷子になった日、ひとりぼっちで橋に立っているところを老婦人に連れられ警察に行った。カイリーは当時のことを鮮明に覚えていて、対応に当たった警察官が話す言葉が理解できなかったそうだ。彼女は広東省雷州市の方言しか喋ることができなかったために、自分が迷子だということを伝えることができなかったのだ。
彼女は中山市の福祉施設に預けられ、チュン・フェンミンという名前を与えられた。2年間の施設生活を経て、その後中国国内の里親の元で3年間過ごした。そして12歳の時にアメリカ人カップルの元に養子として迎えられ、大学入学を控える歳にまで成長した。
アメリカ人の育ての親の元で幸せに育ったカイリーだったが、心にはずっと「私は家族に捨てられたのではなく迷子だった」と確信を持っていたという。すると養父母は、中国の福祉施設と連絡を取り続けるよう勧め、カイリーの本当の家族探しを応援。それでも、1番の手掛かりになるはずのカイリーの記憶はとても漠然としたもので、家族についてはっきり覚えているのは「裕福な家庭ではない」「自分が2番目の子供」の2つだけだった。
「私は捨て子じゃない」、確信して探し続けた
一方カイリーの本当の家族は、突然失踪した幼い娘の行方を血眼になって捜していた。父リョウ・ファと母ウー・チンメイは、娘の帰りを信じ、兄妹の勉強机の横にカイリー(リョウ・ジンラン)のための椅子を常に用意していたという。
カイリーが迷子になったのは2005年。一家は広東省仏山市に住んでいたが、カイリーは一時的に中山市に住む叔父の家に預けられており、そこから1人で自宅に帰る途中で道に迷った。この叔父はショックと責任を感じ、カイリーが「いつか戻るかもしれない」と望みを持って、同じ家に住み続けていた。