現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て帰宅
2018年07月06日(金)17時30分
「肩関節を脱臼した記憶はあるか?」
国を越えて個人間でまともに連絡が取れない時代でもなかったが、何せカイリーが覚えていた手掛かりは少なく、すぐに再会に繋がるような動きはなかった。
しかし、さすが現代社会。離散した親子の再会を支援するサイト「Baobeihuijia.com」にカイリーがコンタクトしたことをきっかけに、中国メディアがカイリーの「迷子ストーリー」を取り上げ、これを目にした実父のリョウはピンときた。今年5月にSNSを通じカイリーに連絡を入れた。
実父からカイリーにした質問は「鼻にホクロがあるか」「昔劇場から落ちて肩関節を脱臼した記憶はあるか」など。1問目から、カイリーの答えは全て「イエス」だった。カイリーは泣きながら言った。「あなたが私のお父さんです!」
実父はすぐさま警察に助けを求め、カイリーが養子縁組前に中国のデータベースに残していたDNAデータを確認。すると見事に一致していることが判明した。
来る7月1日、広州白雲国際空港でカイリーは遂に本当の家族と抱き合った。そこからバスで2時間離れた仏山市にある5歳まで住んでいた家に足を踏み入れると、多くの親族や知人が集まっていた。カイリーは、実に13年かけて帰宅を果たした。
中山デイリー紙によると、カイリーはアメリカの大学に進学するが、大学が始まる前に広東省雷州市に住む祖父母にも会いに行く予定。いずれは中国に戻って勉強をし、生みの親や親族との交流を深めていきたいと話しているそうだ。