最新記事

調査

最も安全で平和な国でアイスランドが11連覇 一方女性に最も危険な国は?

2018年07月09日(月)12時25分
松丸さとみ

調査は、約550人の専門家を対象に行ったもの。国連加盟国193カ国のうち、「医療」、「経済面での差別」、「文化や伝統」、「性的暴力」、「非性的暴力」、「人身売買」の6つの要素について最も危険だと思う5カ国をそれぞれ挙げてもらった。

インドは、「文化や伝統」、「性的暴力」、「人身売買」でそれぞれ1位となった。2011年に行われた前回調査(当時の1位はアフガニスタン)の4位から1位に浮上したわけだが、理由として、2012年にデリーで起きた女子学生の集団強姦事件(被害者はその後死亡)からあまり多くがなされていないという点が挙げられている。

カルナタカ州政府職員のマンジュナス・ガンガダーラ氏はトムソン・ロイター財団に対し、レイプや配偶者間レイプ、性的暴力、セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)、女児殺害が一向に減らないと指摘。「世界で最も経済成長著しく、宇宙科学やテクノロジーで世界をけん引する国が、女性に対する暴力で恥をさらしている」と述べた。

トムソン・ロイター財団はインド政府発表のデータを参照し、女性に対する犯罪は2007年から2016年の間に83%増加し、レイプの報告件数は1時間あたり4件だったと伝えている。

一方で先進国の中で唯一、総合ランキングに入るという不名誉な結果となった米国は、6つの要素においても、「性的暴力」でシリアと並んで3位、「非性的暴力」で6位だった。

総合の順位は以下のとおり。
1位インド、2位アフガニスタン、3位シリア、4位ソマリア、5位サウジアラビア、6位パキスタン、7位コンゴ民主共和国、8位イエメン、9位ナイジェリア、10位米国。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「男性に守られるだけのヒロイン像」は絶滅?...韓ド…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    韓国のキム・ジヨンに共感する、日本の佐藤裕子たち..…

  • 4

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

  • 1

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 2

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプ新政権ガイド

特集:トランプ新政権ガイド

2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?