「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
Astronomers Discover Most Distant Milky Way-like Galaxy
ジューロンの直径は6万光年を超え、含まれる天体は、太陽の1000億倍以上の質量を擁している。非常に早い時期に形成された天の川銀河の類似例として、非常に魅力的な類似例のひとつとなっている。
ジューロンは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のPANORAMIC調査(GO-2514)の最中に集められた宇宙深部イメージングによって特定された。これは、銀河系外の観測プログラムで、その狙いは、遠く離れた宇宙空間の広大な領域を探査することだった。
この調査は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の「純パラレル」観測モードの特性を利用したものだ。このモードでは、複数の観測機材を同時に運用できるため、より多くのデータを収集できる。
「これにより、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を用いた、天空の広大な領域のマッピングが可能になった。これは、非常にまれにしか存在しない巨大な銀河を発見するには欠かせないものだ」と、NSF国立光赤外線天文学研究所(NOIRLab)所属の天文学者、クリスティナ・ウィリアムズは声明で述べた。
「この発見は、数が少なく、遠くにある天体を発見するうえでの、純パラレル・プログラムの可能性を示すものだ。こうした天体は、銀河の形成モデルを検証するうえで試金石的役割を果たす」