最新記事
テクノロジー

オラクル、イスラエルに初のクラウドデータセンター開設 ミサイル攻撃や自爆テロも想定

2021年10月14日(木)16時45分
オラクルのイスラエル初のパブリック・クラウド・センター発表会

米ソフトウエア大手オラクルは、イスラエルに初のパブリック・クラウド・センターを開設した。写真は13日にエルサレムで開催された発表会(2021年 ロイター/Steven Scheer)

米ソフトウエア大手オラクルは13日、イスラエルに初のパブリック・クラウド・センターを開設した。同国では2つ目のセンター開設も予定している。これにより、企業などイスラエルの顧客が外国に依存せずデータを国内のサーバーに保管できるようになる。

センターはテロ攻撃対応を想定しており、地下9階に推定数億ドルの総工費をかけて建設された。停電に備え、自家発電装置も装備しているという。

同社のイスラエル部門マネジャー、エラン・ファイゲンバウム氏はロイターに、「この施設はロケット砲やミサイルの被弾、自動車爆弾にも耐えられる。恐ろしい出来事があったと顧客が知ることなくサービスを継続できる」と説明した。

オラクルのこうしたセンターは世界に30カ所あり、これまでイスラエルに最も近い施設はアラブ首長国連邦(UAE)のものとなっていた。

ファイゲンバウム氏は、イスラエルに2つ目のデータセンターを開設する計画があるほか、2022年末までに14のセンターをさらに開設する予定と述べた。イスラエルのハイテク企業からの需要増に対応するとともに、データを国内に確実に保管できるよう後方支援を目指すという。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カーニー加首相、トランプ氏の自動車関税発言を批判 

ビジネス

第一三共、26年3月期の営業益5.4%増を予想 市

ビジネス

デンソー、今期営業益30%増と過去最高予想 関税影

ビジネス

第一三共、発行済み株式の4.29%・2000億円上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは?【最新研究】
  • 2
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考…
  • 5
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 6
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 7
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 8
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 9
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 10
    欧州をなじった口でインドを絶賛...バンスの頭には中…
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 10
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中