米科学誌が初めて特定候補支持を表明、「事実に基づいた政策」を推進してきたとバイデンに
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カリフォルニアの山火事対応でも科学的見解を無視 JONATHAN ERNST-REUTERS
<創刊175年で初めて。エビデンスと科学を無視しているとトランプを批判。一方トランプは「そろそろ涼しくなる」と......>
米科学誌サイエンティフィック・アメリカンが創刊175年の歴史上初めて、米大統領選の特定候補への支持を表明した。応援するのは民主党のバイデン候補だ。
同編集部は「国民の健康と経済、環境を守るべく事実に基づいた政策」を推進してきたとして、バイデンを高く評価している。
一方、再選を目指すトランプ大統領については、エビデンスと科学を無視した不誠実な新型コロナウイルス対策によって19万人以上のアメリカ人の命が犠牲になったと酷評。さらに環境問題でも、地球温暖化対策の国際的な枠組みを定めたパリ協定からの離脱など非科学的な態度が目立つと批判している。
もっともトランプにとっては、そんな声もどこ吹く風だ。9月14日には、大規模な山火事で深刻な被害が出ているカリフォルニア州を視察。「科学を無視」しないよう訴えた当局者に対して「そろそろ涼しくなる」と返答し、気候変動が山火事の原因であるとの科学的見解を一蹴した。
<2020年9月29日号掲載>
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