相模湾の海洋環境を守る「未来への挑戦」──シナネンあかりの森プロジェクト×新江ノ島水族館
湘南名物の相模湾に見える美しい富士山。一年を通して多くの観光客が訪れる江の島だが、海辺に残るごみは大きな環境社会課題となってきた
<シナネン株式会社は、CO2排出削減や森林・海洋保全に積極的な自社プロジェクトを展開。2023年10月からは、新江ノ島水族館の「えのすいeco」に協力し、地域と共に持続可能な未来を目指している>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
気候変動や生物多様性の減少、森林破壊、海洋環境の悪化、水資源の枯渇など、地球環境問題はさまざまだ。
CO2排出削減には世界的な関心が高いが、それだけでは十分ではない。森林や海洋などの環境保全も、地球全体の持続可能性を高めるためには欠かせない。複雑に絡み合う環境問題には、複合的・包括的に取り組むことが重要だ。
そうした観点から、エネルギー商社のシナネン株式会社もまた、CO2の排出量削減から自然環境保全まで、SDGsの取り組みを幅広く展開する一社である。
100年先の自然を守り育む、参加型の環境保全活動「シナネンあかりの森プロジェクト」
シナネンは、長年にわたり石油製品の販売や電力事業などを展開してきた企業である。近年は地球温暖化防止を重要課題として掲げ、再生可能エネルギーの供給やCO2排出量削減に積極的に取り組んできた。
2020年には、「100年先の自然を守り育む」ことを目標に、「シナネンあかりの森プロジェクト」を発足。同社の自然エネルギー100%電力プランを利用している家庭や事業者が会員となり、電気料金の一部とシナネンの自社拠出分が、さまざまな保全活動を支える。
会員にとっては、再生可能エネルギー由来の電力を使用するだけでなく、SDGs達成に向けた環境保全活動にも参画できることが、大きな特徴だ。これまでに、ゲンジボタル自生地の保護や、足尾銅山の緑化支援、自然再生の重要さを伝えるアニメ製作への協賛などが行われてきた。
シナネンの保全活動が舞台を海洋に広げ「えのすい」でeco活動
「シナネンあかりの森プロジェクト」は、2023年度からその領域を海洋にまで広げた。その支援先の一つが、新江ノ島水族館が進める「えのすいeco」だ。地元、相模湾の海洋環境を保全し、次世代へつなぐための活動である。
毎月第3日曜日は「えのすいecoデー」として、ビーチクリーン活動や、子ども向けのワークショップなどが開催される。
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