藻類の力で「貴金属リサイクル率」向上...日本発スタートアップ、ガルデリアの世界戦略
硫酸性温泉紅藻ガルディエリアの培養槽
<10億年前から地球に存在し続ける微細藻類「ガルディエリア」。スタートアップ企業・株式会社ガルデリアは、この藻類の特性を活かし、環境、資源、食糧問題の解決を目指している>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
都市鉱山のリサイクル率向上
はるか昔から存在しながらも、近年その可能性が急速に広がりを見せている微細藻類。健康食品や化粧品、バイオ燃料など、幅広い分野で注目されているが、スタートアップ企業・株式会社ガルデリアは、この藻類を資源循環の未来に向けたカギとして活用している。
ガルデリアが注目したのが、10億年前から地球上に存在する「ガルディエリア」だ。この藻類は温泉地帯などの高温・高酸性・高濃度CO2といった過酷な環境で生息できる驚異的な生命力を持つ。この特性により、産業レベルでの培養効率が高く、多岐にわたる分野での応用が期待されている。
ガルデリアは、このガルディエリアの特性を活かし、特に都市鉱山のリサイクル率向上に力を入れている。都市鉱山とは、使用済み電子機器や家電などから貴金属を回収し、再利用する概念を指す。
サーキュラーエコノミー(循環型経済)を実現する上で重要な役割を担っているが、現状ではリサイクル率が低く、世界的な貴金属リサイクル率は13%未満にとどまっている。この結果、天然資源への依存が続き、鉱山開発による資源枯渇や環境破壊が深刻化している。
そこで同社が開発したのが、ガルディエリア由来の革新的な高性能吸着剤だ。この製品を使えば、従来の技術では回収が難しかった低濃度や難処理の溶液からも効率的に貴金属を回収できる。また天然由来のため、既存のイオン樹脂吸着剤と比較して環境負荷が低いという利点も持つ。
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